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【3ヶ月以上長期】日本初の食べ物付き情報誌「東北食べる通信」の編集部として農業漁業の現場から発信。人口減少社会の未来をつくろう。

受入先:NPO法人東北開墾

このインターンは募集終了しました。
たくさんのご応募ありがとうございました。

生産者と消費者との関係性をつくる。

日本初の食べ物付き情報誌として創刊した「東北食べる通信」の制作や運営に加え、花巻市や小国町の地域プロジェクトに参画することも想定し、生産者と都会の消費者が結びつく機会を創り、双方の課題を解決します。

このプロジェクトについて

みなさんは、毎日たべる食べ物を誰が作っているか、知っていますか?

日本国内の農家・漁師は約200万人。人口比にすると、1.5%。しかもその平均年齢は、68.5歳。急速に高齢化が進んでおり、若者の離農も深刻です。

そして、東京に人口が一極集中し、地方で過疎高齢化が進む日本。2050年には半数の自治体が維持困難になり、「消滅」するといわれています。また都会で生まれ、都会で育ち、自然に触れる環境もないまま育つ日本人が増え続けています。

かつては身近だった農業漁業の現場も、多くの都市民にとって縁遠い存在になり、生産者の担い手不足に拍車をかけています。スーパーやレストランではわからない、生産現場のリアルがあります。

サイボーグのように自然から切り離されて生きるのではなく、太陽と土や海を感じ、地域で育ったものを食べながら、この先も生きていたい。

それが私たちの願いです。
しかし、地方が衰退し、農家・漁師が減り続ければ、我々があたりまえに享受している生活も、なくなります。
現場に行くと、自然と対話し、命をかけて食べ物を育てている生産者の姿に魅了されます。私たちはこうした生産者と都会の消費者が結びつく機会を創造することで、生産者と消費者双方の課題を解決します。

私たちは、こだわりの生産を続ける魅力あふれる生産者を特集し、情報誌「東北食べる通信」を制作しています。食べる通信を読んで生産者のファンになり、たくさんの方が現地をおとずれています。また、一緒に地域の課題を解決するプロジェクトを立ち上げたり、なかには自分も就農してしまった読者もいます。生産者のwebサイトを作ったり、パッケージデザインをするなど、都市民が生産現場に関わると、地方の人だけではできなかったことも実現できます。

また、情報誌とあわせて、生産者が育てた自慢の生産物を、情報誌とともにお届けします。
自分の育てた食べ物を、「おいしい」と言ってもらえることが、何より生産者のエネルギーになるからです。

このように、食べる人(消費者)とつくる人(生産者)の顔がおたがいに見えると、みんなが笑顔になります。

私たちのビジョンに共鳴する仲間は、全国にいます。自分の地域での「食べる通信」を発刊している編集部が全国36地域にある他、台湾でも4つの編集部が発刊しています。また、東北では岩手県花巻市と山形県小国町で、自治体と連携した地域のファンづくり事業を行っています。限界集落とされている地域の情報発信を、都市から訪れる人々が担う事業です。彼らは都会にはない、生のリアルが充満した集落の暮らしに目をみはり、その魅力をwebやイベントで発信しています。

インターンの活動は、「東北食べる通信」の制作や運営に加え、花巻市や小国町といった地域プロジェクトに参画することも想定しています。

国境を超えて広がる「食べる通信」の輪に加わり、ともに生産現場からリアルを発信しませんか?

募集要項

募集対象

大学生、社会人

期間

長期(3ヶ月以上)

テーマ

地域、農林水産・6次産業

職種

職人・ものづくり、編集・ライティング

活動
支援金

あり

活動内容

下記は現時点での想定です。詳細な内容は活動開始日も考慮しながら、面談中にインターン希望者と擦り合わせをしながら、決めていきます。

【STEP1】受入先・生産者理解、、編集部サポート活動(〜1ヶ月)
・東北食べる通信編集部と一緒に、東北の生産者の取材同行や東北食べる通信の発送・出荷のサポートを行いながら、東北食べる通信のコンセプト、生産者と消費者をつなぐ価値を認識する
・食べる通信が過去特集した生産者のもとを訪れ、農作業や漁業を体験し、食べる通信や消費者とのコラボレーションによって生み出されたものを理解する
・花巻市(岩手県)、小国町(山形県)のプロジェクトのイベントに参加し、地域を知る

【STEP2】編集部への参画、記事に執筆、交流企画立案(〜2ヶ月)
・東北食べる通信の現地コーディネーターとして、1号の制作・発送・交流までを企画運営する
・言葉に対するセンスを磨き、自分の言葉で記事を書くことができるようになる
・イベントやツアーなど、交流企画を立案する

【STEP3】記事執筆者としての成長、交流企画の実施(〜3ヶ月)
・「食べる通信」に掲載できるような記事を書くことができる水準まで、執筆者として成長する
・交流企画実施のための広報活動
・自ら企画した、イベントや体験ツアーなどの実施、振り返り

期待する成果

・食べ物付き情報誌である「東北食べる通信」を消費者に届けるためのサポート(生産現場での取材、出荷など)
・花巻市、または小国町のプロジェクトにおいて、都市民と地方の人のパイプ役として発信やイベントの企画、実施

得られる経験

・日本の一次産業の現状を自分の目で確かめ、価値を自身で体感することができる
・情報発信やコミュニティー構築を通じて、分断されがちな生産者と消費者の関係づくりに挑戦できる
・全国やアジアに広がる「食べる通信」のメンバーとして、各地のノウハウをまなび、各地のプレイヤーと関係をつくることができる

対象と
なる人

・農業・漁業などの一次産業に興味・関心がある人
・つくる人(生産者)と食べる人(消費者)をつなぐことの大切さ・価値を実践を通じて体感したい人
・東北の生産者をめぐり、時には生産の現場に入り、体を動かすことをいとわない人
・東北開墾が掲げるコンセプトに共感できる人

活動条件

【活動期間】3ヶ月以上(※開始時期は相談に応じます)
【活動頻度】週5~6日
【活動時間】9:00~18:00(※活動内容により、異なります)
【宿泊】花巻市周辺での宿泊・滞在が必須(※宿泊場所は受入側で準備)

活動場所

花巻市内、東北圏内

事前課題

有り(詳細はエントリー時に説明)

私たちはこんなチームです!

写真:NPO法人東北開墾
写真:NPO法人東北開墾

団体概要

  • 設立    2013年
  • 代表者名  高橋 博之
  • 従業員数  10名
  • 資本金   -
  • 売上高   -
  • W E B   https://tohokutaberu.me/
  • 住所    岩手県花巻市藤沢町446番地2

世なおしは、食なおし。

大量生産・大量消費社会のモノがあふれる一方で、一次産業の生産現場は担い手不足、買い叩き、高齢化と疲弊しています。食に関する情報も、味覚や栄養、値段といった消費領域の情報ばかりで、生産現場の裏側にある、生産者の人柄、創意工夫、自然、コミュニティなど様々な価値、その尊さやおもしろさに気づくきっかけがないことに課題認識を持ち、2013年7月から「東北食べる通信」を創刊しました。

東北食べる通信は、東北6県でこだわりの生産者を毎月一人、徹底取材し情報誌を制作、それに生産者が育てたたべものを付録として全国の定期購読読者へ配送する「食べ物付き情報誌」サービスです。2018年1月時点で59号発行し、62人の生産者を特集してきました。さらに、創刊後からその取組に共鳴する東北以外の創刊団体があいつぎ、2014年4月に別法人「日本食べる通信リーグ」を設立し、全国36地域のご当地食べる通信を支援しています。

インターン生へのメッセージ

成影 沙紀/副編集長

「海を歩く」
「太陽の下にいるから頑丈になる」
そこには私たちの身体の中には無い言葉があります。
這いつくばっていなければ投げ出されてしまいそうな波
手のひらで暖かく脈打つ鶏
そこには私たちの身体が感じることができない自然があります。
スーパーに並ぶ“食材”からは想像もつかないほど、その裏側の世界は鮮やかに広がっています。しかし、生産者の人口は年々減っており、今では国民のわずか1.5%にすぎません。
私たちはその世界を伝え、消費者と生産者を繋げる仕事をしています。
開くと目に飛び込んでくる現場の風景、生産者の身体。
綴られた彼らの哲学。
そして彼らが育てた食べもの。
東北食べる通信は生産者の世界を伝える、食べもの付き情報誌です。
巨大な流通網によって分断された消費者は生産者の世界を想像することができません。想像できない相手の価値をどうして認めることができるでしょうか。その結果が1.5%だと考えています。

月に一回でもいいから、この世界を想像する時間をつくりたい。
そうすれば、それまで手に入りやすさだけで選んできた食べものの選び方が変わる。知り合いの生産者ができれば、休日に手伝いに行き、自然の中で思いっきり体を動かせる。

一方生産者も、食べる人の声が聞こえ、顔が思い浮かぶようになれば、より自分たちの仕事に誇りを持てる。そんな背中を見て、生産者になりたいという若者が増える。

生産者のために、消費者のために、互いがつながる社会を作りたい。
その第一歩として、生産者の世界を多くの消費者に伝えたい。
それが私たちの生をより豊かにしてくれるものに違いないから。

大学を抜け出し、1年間東北の生産現場に飛び込んできた学生は、心底実感したと語りました。
「5時間の漁の間、僕は魚一匹獲るどころか、立っていることもできなかった。いま農家や漁師の人々がいなくなったら、僕は生きていけない」。

この世界の素晴らしさを知りたい
この世界の素晴らしさを伝えたい
そう思う若者の応募を待っています。

プロフィール

京都府宇治市出身。大学時代に東北食べる通信・編集長の高橋に出会い、彼が語る農家漁師の姿に惚れ込み、そのまま購読。1年の東京での武者修行を終え、夢だった東北食べる通信のスタッフになる。新しい生産者に会いに行く特攻隊長。

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