
三陸・大船渡から全国・世界へ。イカとワカメの新たな需要を掘り起こす
サンコー食品はミリ単位の要望にも応える水産加工のプロ集団。水産ビジネスの最前線に立つ社長と共に、主力の加工イカの食べ方提案や、海外で問題になっているワカメの活用を探求するインターン生を募集します!
このプロジェクトについて
■特徴1:「おいしい」を届けたい。イカ加工のプロフェッショナル
「アメリカオオアカイカ」というイカの品種を聞いたことがありますか?ペルーやチリといった南米の沖合で水揚げされ、日本国内では天ぷら、サラダ、ピザ等、私達の食生活の身近なところで使われていますが、実は食用として使われるようになったのは1990年代頃から。それまでは食用には適さないと考えられ、網にかかった際には邪魔者として廃棄されていました。
岩手県・大船渡湾に繋がる港のすぐ近くにあるサンコー食品は、アメリカオオアカイカを始めとした、主にイカ加工品の製造・販売をしています。そのまま食べるには適さないアメリカオオアカイカですが、適切に加工と調理をすることでおいしく食べることができ、減少するスルメイカ等に代わるイカ原料として安定供給ができるだけでなく、海の資源の有効活用にも繋がります。
イカ加工のプロフェッショナルとして、おいしいイカを全国の食卓へ届けるべく、ミリ単位の細かい要望に応えたり、主な取引先である東京や大阪のお客様の声や様々な商品を参考にして「こんな形もできますよ」と提案したりと、地元大船渡から積極的にアクションを起こしています。
■特徴2:インターン生と共にチャレンジし続ける
イカのおいしさ、食・水産に関わる仕事の面白さを発信すべく、サンコー食品ではこれまで全国から20名のインターン生を受け入れ、共に様々なチャレンジをしてきました。品質改良・活用メニューの開発、商談の実践、地元給食メニューへの提案など、これまでのインターン生の活動はサンコー食品HPで発信しています。
(参考)サンコー食品HP インターン生ヒストリー
加えて、2023年春(2〜3月)のインターン生と共に新たにチャレンジをしたのが、ニュージーランドで問題になっているワカメの有効活用です。きっかけは繋がりがある広島県の海産物加工・卸売業者がニュージーランドのワカメ問題に関心を持ったことでした。サンコー食品はワカメの一大産地である三陸・大船渡にあり、高い水産加工技術を持つことから、10年程前から広島の業者と共に現地の政府・大学・漁業関係者と交流・意見交換を重ねてきました。アジア圏ではよく食べられているワカメですが、世界的にはまだ食用利用として普及しておらず、ニュージーランドでは元来の自然や地場産業に悪影響を与える「害材」とみなされています。現地関係者と何度も意見交換し、技術・設備の提供、人材交流、食用だけでなく飼料としての活用検討など様々な取り組みをしてきましたが、歴史・文化・宗教・採算など様々な問題があり、未だ事業化の見通しは立っていません。そこで現地の大学関係者の協力のもと、現地の大学生や漁師とインターン生とでオンライン意見交換を実施。実際のわかめ漁の様子を見てみたいという現地からの声を受けて、大船渡のわかめ漁の様子を動画でプレゼントしました。引き続き意見交換を重ね、相互理解を深めながら、事業化に向けた糸口を探っていきたいと考えています。
インターン生には、まずは2023年春インターン生のヒストリー制作と、イカを使ったレシピ作り、レシピ動画の制作をしてもらいます。特にスキルや経験は不要です!味わいながら、楽しみながら、イカへの理解と愛情を深めてもらえればと思います。
その後、マーケティングやプレゼンテーションに関心がある場合は国内事業者との商談の実践を、英語を活かした活動に興味がある場合はニュージーランドワカメプロジェクトの推進を担ってもらいます。
その他、皆さんの好きなこと、得意なことを活かすアイデアも大歓迎です!一緒にイカ・ワカメ・水産を盛り上げていきましょう!
■特徴3:一致団結して支え合う
小濱社長と従業員の方やこれまでのインターン生が話す様子から感じる印象は、まさに一致団結。お互いに信頼し合う様子が伝わってきます。
東日本大震災発災時、工場は高さ10mを超える津波に襲われ全壊しました。大変な被害がありましたが、従業員の方が一人、また一人と集まってガレキ撤去や原料の片付けをしてくれたり、地元の取引先の方々の力もあり、約半年で工場が再開しました。震災の大変な時期を一致団結で乗り越えてきたサンコー食品だからこそ、ひととのつながりを大切に思っています。ひととのつながり、感謝の気持ちを感じながら、共に課題に向けて試行錯誤するインターン生を待っています!
募集要項
募集対象 |
大学生 |
---|---|
期間 | 短期(3週間〜2ヶ月) |
テーマ |
食・ライフスタイル、海外展開・貿易・語学 |
職種 | 営業、新規事業 |
活動 支援金 |
あり |
活動内容 |
イカとワカメの新たな需要を掘り起こす |
期待する成果 |
・2023年春インターン生のヒストリー記事を作成 |
得られる経験 |
・水産・食に関わる仕事の誇りや魅力を感じることができる |
対象と なる人 |
・自ら見出した課題に対して粘り強く責任を持ってやり遂げられる人 |
活動条件 |
<このプロジェクトは、オンライン+現地活動のハイブリッド型です> |
活動場所 |
現地:サンコー食品社内及び大船渡市内(周辺地域含む) |
事前課題 | 有り(詳細はエントリー時に説明します) |
私たちはこんなチームです!


団体概要
- 設立
1981年10月
- 代表者名
小濱 健
- 従業員数
35名
- 資本金
1,000万円
- 売上高
-
- W E B
https://sankoufoods.co.jp/
- 住所
岩手県大船渡市大船渡町字下船渡104番地
シーフード分野で最善の品質をもって時代のニーズに柔軟に対応
サンコー食品は安心・安全・安定供給・雇用促進の実現に向けて、従業員35名、一人一人が責任と誠意を持って業務に従事しています。外国人労働者に頼らず地元雇用や新卒採用を実施し、仕入れ、製造、管理など、様々な場面で責任を持って頑張っています。
これまでに1ヶ月以上の長期インターン生を20名受け入れ、食や水産への想いを共に育みながら実際に取引先へ提案する商品開発や地元高校生への仕事PRなどに挑戦してきました。試行錯誤しながら取り組むことは大変ですが、インターン生にとっても従業員にとっても、新たにチャレンジすることが会社の成長にもつながると考えています。
インターン生へのメッセージ
プロフィール
1973年、三陸町生まれ(現在:大船渡市)
千葉商科大学卒業、大阪にある商社を経て、父が起業したサンコー食品に入社
2011年3月、東日本大震災にて会社は全壊するも同年8月には業務再開
2012年12月、代表取締役に就任、現在に至る