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地域におもてなし文化をつくろう。ラグビーW杯に向けた外国人向けの街案内を作成せよ

受入先:NPO法人かまいしリンク

このインターンは募集終了しました。
たくさんのご応募ありがとうございました。

地方から世界へ。地域と共に釜石の魅力を発信する新プロジェクト

釜石市は今年ラグビーW杯で多くの外国人が訪れる一方で、市内飲食店では外国語対応や受け入れ体制を整えている真っ最中。そこで、店舗や施設の英語版紹介ポストカードを作成し、外国人をもてなす基盤を作ります。

このプロジェクトについて

■特徴1:ラグビーW杯に向けて、地域におもてなしの文化を広げよう
いよいよ今年9月にラグビーW杯が日本で開催されます。ラグビーW杯は夏のオリンピック、サッカーW杯と並んで「世界3大スポーツイベント」と言われ、全世界で40億人がテレビなどで試合を観戦します。釜石市の釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアムでも2試合が行われ、普段は観光客があまり多くない釜石市ですが、試合の前後では街中が観光客で溢れることが予想されています。
試合でプレーするチームはフィジー、ウルグアイ、ナミビアなどで外国人観光客も多く釜石を訪れる一方で、釜石では普段外国人観光客がほとんどいないため、飲食店はおろか観光施設でも外国語の対応が進んでいないのが現状です。街の事業者がW杯前に外国人を受け入れる準備をすることで、外国人が来た際にも自信をもってコミュニケーションが取れ、結果として外国人観光客が釜石を好きになって帰ってもらう可能性が高くなります。
このような状況は釜石市だけではなく、全国的にみられる課題です。東京オリンピックパラリンピックに向けて、地方の外国人観光客の受け入れ準備は急務となっています。

■特徴2:地域と外国人をつなぐ「縁(En)glishプロジェクト」
今回のプロジェクトではそんな釜石の観光施設、飲食店をインタビューして、英語でポストカードを作成します。英語で書かれた観光施設、飲食店を取り上げたポストカードがあることで、地域の方が外国の方と積極的にコミュニケーションが取れ、海外から来る人をおもてなしのこころを持って迎えることにつながります。人口が減少していく地方において、観光で来た外国人が釜石を好きになり、その後も何度も釜石に訪れれば、見かけの人口が減ってもそのまちと関わる人(=つながり人口)を増加させることができ、まちの賑わいを維持することが可能です。また復興した釜石の街の姿を世界に発信することにも繋がります。
今回のインターンではまずインターン生に市内の観光施設や飲食店を回ってもらい外国人が訪れそうな場所や外国人とのコミュニケーションに悩みを抱えている事業者を特定します。チラシを置く場所に関しては、市内の観光施設(郷土資料館や道の駅、津波伝承施設など)や飲食店(被災した店が集まってできた商店街、地域の名物食堂など)の中から社内協議を経て決定し、かまいしリンク職員と共にアポを取った上で取材を行います。
そして、取材後に英語でポストカードを作成して取材した場所に置いてもらいます。ポストカードは日本語の観光案内を翻訳したものではなく、外国人にとって読みやすいもの、地域の方が使いやすいものを意識して作成してもらいます。またそのチラシをまとめたものを市内のホテル、旅館、飲食店などに配布して釜石に宿泊した外国人が地域で活用できることを狙います。マッチングしたインターン生がスペイン語の日常会話ができる場合には、釜石市でプレーするチームの一つ、ウルグアイの公用語であるスペイン語化にも挑戦してもらいます。
このプロジェクト、実は「縁(En)glishプロジェクト」という名前で今年の春に実施したインターンシップで生まれたものです。このラグビーW杯をきっかけに、世界と釜石を繋げるプロジェクトです。お店や地域をつくる人々が、この釜石のまちの魅力であることから、人や景色にフォーカスしたポストカード。観光客が持ち帰った後も、家でこのポストカードを見て、釜石を思い出すことができ、「また行きたいな」と思ってもらえます。
かまいしリンクの代表の遠藤さんは「英語が苦手な地域の方でも、そのポストカードをきっかけとして、外国人とのコミュニケーションがとれるようになり、結果として外国人に街を好きになって帰ってもらいたい」と考えています。

■特徴3:街全体で外国人を受け入れ、釜石を「OPEN CITY Kamaishi」に
釜石市は2015年にオープンシティ戦略を発表しました。震災を経て得た外とのつながり、市民活動の機運の高まりを活かして、釜石をさらに開かれたまちにするための活動に市として取り組んでいます。
今回のインターン実施先であるかまいしリンク代表の遠藤さんもその理念に共感して、釜石市の国際化に取り組んできました。しかしその活動の中で実際に釜石を訪れた外国人が地域の方と交流できる機会が少ないことに気がつき、この英語・スペイン語チラシ設置のプロジェクトを立ち上げることを決意しました。
チラシをきっかけにして街を好きになってもらいたい。そしてそのモデルを街全体に展開することを通じてまちの賑わいを取り戻し、釜石を”ソトモノ”を迎えられるまち(OPEN CITY)にしたいと考えています。

日本で学んでいる留学生、帰国子女、将来英語やスペイン語を使った仕事をしたいと思っている人、大歓迎!
地域での外国人の受け入れという日本全体が抱える課題に対して楽しくまえのめりに取り組める学生を募集します。

募集要項

募集対象

大学生

期間

短期(3週間〜2ヶ月)

テーマ

観光・おもてなし、海外展開・貿易・語学

職種

マーケティング・広報、編集・ライティング

活動
支援金

あり

活動内容

ラグビーW杯に向けて外国人観光客向けのポストカードを作成・配布する

【STEP1】
●地域と観光資源の理解(1週目)
・釜石地域の観光施設や飲食店を周り、地域や店舗について理解を深める
・まち歩きを通して、取材先の選定とアポイント取得
・フォトフレームを設置したいスポットの選定と設置交渉

【STEP2】
●取材とポストカードの作成、ブラッシュアップ (2〜4週目)
・アポイントを取り、取材店舗へのインタビューを実施する。
・インタビューをもとにして英語でポストカードを作成する。
(チラシは配布前にネイティブチェックを実施)
・作成したポストカードを取材先に確認してもらい随時入稿を行う。
・フォトフレームの制作と設置をする。
・完成したフォトフレームを宣伝するため、広報活動を実施。

【STEP3】
●ポストカードの配布活動 (5週目)
・市内の飲食店、宿泊事業者の方向けにチラシを配布して外国人観光客に対してのチラシの周知を行う

※日々活動の様子をSNS、マスメディアで発信

期待する成果

・市内の観光施設、飲食店へのインタビューの実施(5件)
・市内の観光施設、飲食店向けに多言語化したポストカードを作成して配布、記事をSNSで投稿(5件)
・宿泊施設、飲食店にポストカードをまとめたものを置いてもらう(20件)
・SNS風フォトフレームの制作と設置(2件)

得られる経験

・外国人にとっての地域の魅力を見つけ出し、発信する経験
・地域の事業者に寄り添い、想いを相手に伝える表現の試行錯誤をする経験
・楽しみながら主体的に街のために活動する経験

対象と
なる人

・ワクワクしながら新しい企画を考え、責任を持ってやり切れる人
・周りの人を楽しませることを心がけて、主体的な行動ができる人
・異文化交流が好きで、外国の方に日本の魅力を発信したい人

※以下の方は特に歓迎します※
・英語圏またはスペイン語圏での居住経験がある人

活動条件

【期間】
令和元年8月中旬~9月下旬(4週間程度)

【活動頻度】
週5~6日(平日1~2日休み)※応相談

【活動時間】
9:00~17:30(※基本はこの時間ですが、イベント対応等によって変動があります)

【宿泊】
釜石市周辺での宿泊・滞在が必須(※宿泊場所は企業側で準備)

【このインターンシップは、復興庁主催の「復興・創生インターン」プログラムです】
・エリア内での複数のインターンプロジェクトとの集合研修(事前・事後等)を予定しています。
・自宅から現地までの交通費(往復1回分)の補助があります。
・宿泊場所は現地で準備しています。宿泊代はかかりません。

※「復興・創生インターン」は、復興庁事業「伴走型人材確保・育成支援モデル事業」として実施します。
※「復興・創生インターン」に関するご質問・ご相談・事務手続きなどは、統括事務局の株式会社パソナ(担当:高橋・和田、連絡先:03-6262-6340)までお問い合わせください。

※このプロジェクト・活動内容についてのご質問・ご相談は、株式会社パソナ東北創生(担当:城守、連絡先:rjyoumori@pasonatohoku.co.jp)までお問い合わせください。

活動場所

岩手県釜石市大只越町1丁目8-9 ゲストハウス結(ゆい)内

事前課題

有り(詳細はエントリー時に説明)

私たちはこんなチームです!

団体概要

  • 設立    2012年5月
  • 代表者名  遠藤 ゆりえ
  • 従業員数  22名(会員数)
  • 資本金   -
  • 売上高   -
  • W E B   http://www.kamaishilink.jp/
  • 住所    -

海外との交流から地域の元気を生み、多様性にあふれるKamaishi を目指す!

海外の人や文化や社会を知ること。それは同時に、自分の生きる地域を見つめること。グローバリゼーションと資本主義が極度に進化した社会で発生した東日本大震災は、私たちに、生きることの意味や、人々の結びつき、生き方の選択など、いくつもの問題を提起しました。

かまいしリンクのミッションは、世界と釜石を繋ぐ様々なアプローチによって、広い視野を持ち、自分の可能性を拡げ、人生を切り拓いていく “グローカル人材” を育てることです。そして豊かな多様性に包まれた地域コミュニティを創出することです。

世界へのアンテナと地域への愛情を持つ若い人材は、まだまだ復興途上の釜石で、次世代のリーダーとなり新しい価値観で地域を牽引していく可能性に満ちています。

インターン生へのメッセージ

遠藤 ゆりえ/代表理事

「Who said CAN'T? Let's try trying!!」
東日本大震災は、地域が以前から抱えていた問題に拍車をかけましたが、これは日本の多くの自治体が近い将来ぶち当たる課題でもあります。「できない」ではなく、様々なアプローチで試行錯誤してみることが大切だと思っています。ラグビーのまちで、一緒に「トライ」してみませんか?

プロフィール

学生時代から数回の海外留学を経験。震災前は(公財)釜石・大槌産業育成センターに勤務していたが、貿易実務を学ぶためニュージーランドに渡航。半年後に東日本大震災が発生し、自宅も全壊したためUターンを決意。その後「NPO法人かまいしリンク」を立ち上げ、英語力や国際経験を活かして活動を展開している。

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