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たくさんのご応募ありがとうございました。
林業を就きたくなる産業に。子どもたちに向けた魅力発信
地球環境を守るという大切な意義を持つ林業。しかしその価値や仕事内容の認知度は低く、担い手不足は深刻です。将来的な担い手の確保に向けて、子どもたちに林業の魅力を発信する広報戦略の策定に挑戦しませんか?
このプロジェクトについて
■特徴1:地球環境を守る仕事、林業の意義と課題
あなたは林業について知っていますか?
林業は直接自然に働きかける第一次産業に分類され、主に木を育て森林を保全し、育った木を伐採して利益を得る産業です。近年の林業の役割はそれにとどまらず、豪雨や台風などの被害を抑えるための造林・間伐といった治山事業もその一部です。また、二酸化炭素の吸収や生物多様性の維持など、森林の持つ公益的な機能を維持管理する役割も担っている、地球環境にとってとても重要な産業の一つです。
一方で、担い手は近年どんどん減少しています。その要因の一つとして、職業としての林業に対する認知・理解不足が挙げられます。仕事の主な舞台は山の中であり、農業や漁業と比べても職場が見えづらいという特徴があるため、若者にとってどのような仕事をしているかというイメージを持ちづらく、その価値や魅力を伝えることができていないという現状があります。
■特徴2:森林率92%の宮古市で林業を営む道又林業
有限会社道又林業は岩手県宮古市にある林業会社。主な仕事として、国有林での生産間伐を通した木材の生産、伐採後に新しい森林を作るための造林、森林整備全般を行っています。
日本は国土の60%以上が森林と言われていますが、宮古市は総面積のうち約92%が森林です。山の所有者が土地を手放したり、高齢化に伴って同業者が廃業したりと、道又林業が取り扱う仕事は近年ますます増えています。
代表取締役社長である野邑計(のむらはかる)さんは、林業の仕事の魅力を「森林が持つ公益的機能を守ること。未来に対しての責任感」であると語ります。前社長から事業承継して約8年が経過する過程で赤字経営を立て直し、高性能林業機械の積極的な導入などの設備投資を進め、仕事の効率化、安全な職場づくりに注力。さらにドローンを使ったレーザー測量による効率化、林業機械の自動制御によるリスク低減など、最新の技術を活用し、より良い環境で仕事ができる現場作りに努めています。
しかし、増えていく仕事に対して人材の確保・育成が大きな課題となっています。林業の現場では通常、リーダーのもとに3,4人のチーム編成で仕事を行うため、同時に作業できる現場を増やしていくためには、リーダーとなる人材を確保・育成する必要があります。今の現場を担う人材や、将来的な担い手をどう確保・育成していくのか、現場の指揮を主に担当する野邑社長の息子・野邑真路専務と共に検討を続けています。
■特徴3:林業の魅力を伝える「広報戦略策定」
今回のプロジェクトのミッションは「林業そのもの、そして道又林業の魅力を伝える広報戦略を策定すること」です。ヨーロッパでは林業に従事する人をフォレストワーカーと呼び、憧れられる職業の一つであるのに対し、日本では林業の仕事の価値や魅力は十分に伝わっていません。
道又林業では、未来の林業を担っていくリーダー人材の確保・育成に向けて、林業の意義や魅力を理解する地元の子どもたちを増やしていきたいと考えています。
そこで、今回新たに道又林業で「広報戦略」の策定を行います。林業そのものの意義や魅力、道又林業の特徴や強みなどを、インターン生から見た客観的な視点で言語化、整理し、子どもたちに伝えていくための広報戦略として、社長や専務と協議しながら、まとめていきます。
林業は地球の環境を未来にわたって守る仕事です。未来の担い手となる子どもたちに向けた魅力発信に挑戦してみませんか?新しい広報戦略を策定、実施すべく、主体的かつ創造的に活動できるインターン生を募集します!
募集要項
募集対象 |
大学生 |
---|---|
期間 | 短期(3週間〜2ヶ月) |
テーマ |
農林水産・6次産業、PR・メディア |
職種 | マーケティング・広報、編集・ライティング |
活動 支援金 |
あり |
活動内容 |
林業そのものと道又林業の魅力を伝える広報戦略を策定、実践する |
期待する成果 |
・客観的な視点で、林業そのものと道又林業の魅力を言語化し、整理する |
得られる経験 |
・一つの産業、職業の意義や価値を多面的に調査し、理解する経験 |
対象と なる人 |
・自然や環境保護の仕事に興味がある人 |
活動条件 |
<このプロジェクトは、現地滞在型です> |
活動場所 |
1週目はオンライン
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事前課題 | 有り(マッチング成立後に個別調整) |
私たちはこんなチームです!
団体概要
- 設立
1993年8月
- 代表者名
野邑 計
- 従業員数
8名
- 資本金
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- 売上高
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- W E B
https://www.michimata-ringyo.com/
- 住所
岩手県宮古市近内1-4-13
良い森づくりは、良い職場づくりから
道又林業は、主に国有林の間伐により木材生産する会社です。
現在は車両系の伐採システムで生産作業を行っていますが、大雨による作業道の崩落リスクの回避や、燃料の大量消費といった環境問題への配慮などから、安全・低コストで環境に配慮した生産が可能な「架線系」というシステムへの切り替えに取り掛かっています。また、伐採・生産だけでなく、伐採後の造林にも取り組んでいます。
林業は労働災害が多く、体力的に厳しいというイメージがありますが、高性能林業機械の導入を進め、安全第一で安心して楽しく働ける職場づくりを目指しています。
「良い森づくりは、良い職場づくりから」をモットーに、林業に就きたいという人が増えるようなカッコ良い会社づくりをし、地域林業の発展に貢献したいと考えています。
インターン生へのメッセージ
プロフィール
1954年 岐阜県郡上八幡生まれ
岐阜県立林業短期大学校を卒業後、岐阜の木材会社に就職
1977年 転勤にて宮古市に移住、岩手を拠点に北海道・海外など木材の商材を続ける
2011年 東日本大震災を機に退職
2012年 道又林業に入社
2014年9月 社長就任